持ち時間と時計
対局ダイアログの時間設定と、対局中の時計の動きを解説します
時間の設定
対局ダイアログで、持ち時間・秒読み・1手ごとの加算を決めます
メニューの「対局」→「対局…」で開く対局ダイアログの中ほどに、時間設定があります。時間はどれも対局者ごとの値です。
- 持ち時間:対局を通して使える基本の時間です。時間と分で指定します。
- 秒読み:持ち時間を使い切った後、1手ごとに使える秒数です。使わなかった分は次の手に持ち越しません。
- 1手ごとの加算:フィッシャー方式の加算です。初手と、以後は指すたびに、この秒数が残り時間に足されます。使わなかった分は残り時間にたまります。
- 後手/上手に異なる時間を設定:オフのときは、左側の値を先後の両方に使います(見出しは「共通の時間設定」)。オンにすると右側で後手/上手の時間を別に設定でき、左側の見出しは「先手/下手の時間設定」に変わります。
- 時間切れを負けにする(「対局条件」の中):オンなら、使える時間を使い切った側が時間切れ負けになります。オフにすると、時間を使い切っても対局を続けられます。
秒読みと1手ごとの加算は、先後で同じ方式を使います。どちらかの秒読みに値を入れると両者の加算が0に、加算に値を入れると両者の秒読みが0になります。ダイアログの「秒読みと加算は両者とも同じ方式です。一方を設定すると、もう一方は両者とも0になります。」という注記はこのことです。先手だけ秒読み、後手だけ加算という組み合わせはできません。
先後で異なる時間にするときも、別々にできるのは持ち時間・秒読みの長さ・加算の長さで、方式は共通です。
先後で異なる時間にした対局は、対局情報と棋譜の「持ち時間」に「先手 10:00+30 / 後手 05:00+30」のように両方を記録します(駒落ちは下手・上手)。エンジン同士の連続対局で「1局ごとに手番を入れ替える」をオンにすると、持ち時間もエンジンと一緒に入れ替わり、それぞれのエンジンは毎局同じ持ち時間で指します。
秒読みと加算の動き
設定した時間が、対局中にどう減り、どう足されるかを説明します
手番の間だけ持ち時間が減り、指しても時間は足されません。使い切ると時間切れです。例えば持ち時間5分なら「00:05:00」から始まり、初手を3秒で指すと残りは「00:04:57」になります。
持ち時間が残っている間は、持ち時間から減ります。考えている途中で持ち時間を使い切ると、その手の途中から秒読みに入り、それまでに考えた時間も消費として数えます。
秒読みに入った後は、秒読みの秒数に達する前に指せば、次の手もまた同じ秒数を使えます。使わなかった秒数はたまりません。秒読みの秒数に達した時点で時間切れです(秒読み30秒なら「30秒未満で指す」)。持ち時間を0にすると、初手から1手30秒のような対局になります。
対局の開始時に、初手の分として加算の秒数が持ち時間に足されます。その後は、時間内に指すたびに次の手の分が足されます。相手が指しても、自分の時間は増えません。
| 設定・操作 | 残り時間 |
|---|---|
| 持ち時間0秒・加算10秒で開始 | 10秒 |
| 初手を3秒で指す | 10 − 3 + 10 = 17秒 |
| 次の自分の手を5秒で指す | 17 − 5 + 10 = 22秒 |
| 持ち時間5分・加算10秒で開始 | 5分10秒 |
時間無制限
持ち時間・秒読み・加算をすべて0秒にすると、時間を気にせず指せます
先後の持ち時間・秒読み・1手ごとの加算をすべて0秒にすると、時間無制限の対局になります。「時間切れを負けにする」がオンでも、時間切れ負けにはなりません。
時間無制限にできるのは人間同士の対局だけです。エンジンが参加する対局は、下の「対局を始められない設定」のとおり開始できません。
対局を始められない設定
時間の設定によっては、「対局開始」を押すと警告が出ます
次の設定で「対局開始」を押すと「時間設定」の警告が出て、対局は始まりません。ダイアログは開いたままなので、時間を設定し直してから、もう一度「対局開始」を押してください。警告が出たときは、設定は保存されません。
| 設定 | 警告の内容と直し方 |
|---|---|
| 片方の対局者だけ、持ち時間・秒読み・加算がすべて0秒(「後手/上手に異なる時間を設定」をオンにしたとき) | 片方の対局者だけを時間無制限にはできません。両方に時間を設定してください。人間同士なら、両方とも0秒にすれば時間無制限で対局できます。 |
| エンジンが参加する対局で、先後とも持ち時間・秒読み・加算がすべて0秒 | エンジンは使える時間を0秒と受け取り、ほとんど考えずに指してしまうため、時間無制限にはできません。持ち時間・秒読み・加算のいずれかを設定してください。 |
初めて対局ダイアログを開いたときは時間がすべて0秒で、エンジンを登録してあると後手/上手がエンジンになっています。そのまま「対局開始」を押すとこの警告が出るので、持ち時間や秒読みを設定してください。設定した時間は次回も使われます。
時計の表示
盤の横の対局者カードに、時計を「時:分:秒」で表示します
時間制限のある対局では、残り時間を表示します。時計が進むのは手番側だけです。秒未満は切り上げて表示するので、残り7.2秒なら「00:00:08」で、「00:00:00」になった時点が時間切れです。
秒読みの対局では、秒読みに入ると秒読みの残り秒数を表示します。秒読みに入った後は、相手の手番の間も、次の手で使える秒読みの秒数(秒読み30秒なら「00:00:30」)を表示します。持ち時間0秒の秒読み対局は、初めからこの表示です。通信対局(CSA)でも同じです。
手番側の時計は、時間が少なくなると文字の色が変わります。
- 秒読みがない対局:残り10秒以下で「残り10秒以下の文字」の色、残り5秒以下で「秒読み・残り5秒以下の文字」の色になります。
- 秒読みがある対局:持ち時間の残りが10秒以下で「残り10秒以下の文字」の色、秒読みに入ると「秒読み・残り5秒以下の文字」の色になります。
どちらの色も、対局画面の外観の「詳細」タブで変えられます。時間無制限の対局では色は変わりません。
対局を中断すると時計は止まり、「再開」で中断した時点の残り時間から続きます(対局の中断と再開)。
自分の手番で「対局」→「待った」を選ぶと、自分の手と相手の応手が取り消され、時計も取り消した自分の手を指し始めたときの状態に戻ります。取り消した手に使った時間と、相手の応手の後に考えていた時間は返され、考慮時間は「待った」を選んだ時点から数え直します。続けて選ぶと2手ずつ戻り、対局の開始局面まで戻れます。



