エンジン登録から対局・振り返りまでの流れ
対局や解析に使用するUSIエンジンを登録します
ShogiBoardQのサブモジュールである将棋エンジンHayanagiも登録して利用できます。実行ファイルの場所や棋力などの設定は、Hayanagiの解説をご覧ください。
メニューの「設定」→「エンジン設定」からエンジン登録ダイアログを開きます。初回はエンジンが登録されていない状態です。
メイン画面:メニューの「設定」→「エンジン設定」を選択
エンジン登録ダイアログ:初期状態
「追加」ボタンをクリックし、USIエンジンの実行ファイルを選択します。
ファイル選択ダイアログ:Hayanagiの実行ファイル(hayanagi)を選択
エンジンが正常に認識されると、一覧に追加されます。
エンジン登録完了:一覧にエンジンが追加された
「設定」ボタンからエンジンの各種オプション(ハッシュサイズ、スレッド数など)を変更できます。
「先読み」の「相手の手番中に先読みする」を有効にすると、対応エンジンが返す予測応手を使って相手の手番中にも思考します。Gikou 2など、USI_Ponderをオプション一覧に表示しないエンジンでも設定できます。従来のUSI_Ponderの設定値は引き継がれ、設定がない場合は先読み無効から始まります。
「未報告のUSI_Ponderにも設定を送信する」は通常有効にします。未対応オプションのエラーが出るエンジンでは無効にしてください。この通知を無効にしても、先読みに対応するエンジンではGUIから先読みを開始できます。設定はエンジンごとに保存され、次回のエンジン起動から適用されます。
エンジン設定:ハッシュサイズやスレッド数などを調整
複数のエンジンを登録できます。対局時やエンジン同士の対局で使い分けられます。すでに登録したものと同じ名前のエンジンを登録すると、「名前 (2)」のように番号を付けて区別します。
複数エンジンの登録:用途に応じて使い分け可能
対局ダイアログで対局条件を設定します
メニューの「対局」→「対局」から対局ダイアログを開きます。以下の項目を設定できます。
対局ダイアログ:対局者・時間設定・開始局面などを設定
対局画面では棋譜やエンジンの思考情報をリアルタイムで確認できます
対局が開始されると、思考タブにエンジンの思考情報がリアルタイムで表示されます。
思考タブの「対局中の矢印表示」を有効にすると、手番側のエンジンの最新の最善候補を赤の実線で盤面に表示します。「先読み側も表示」を有効にすると、Ponder中のエンジンの応手を青の破線で追加表示し、想定している相手の指し手を思考タブに表示します。先読みの矢印は、その予想手が指された場合の応手です。表示設定は保存され、エンジン自体の先読み設定は変更しません。検討中の矢印は検討タブの設定に従います。
思考タブ:エンジンの思考情報をリアルタイム表示
USI通信ログタブではGUIとエンジンとのUSIプロトコルでの通信ログを確認できます。
USI通信ログ:GUIとエンジンとのUSIプロトコルでの通信をリアルタイム表示
読み筋表示ウィンドウでは、エンジンの読み筋を将棋盤上で再生できます。
読み筋表示:エンジンの読み筋を盤面で可視化
評価値グラフで形勢の推移を視覚的に把握できます。対局中もリアルタイムで更新されます。
評価値グラフ:形勢の推移をリアルタイムで表示
対局情報タブで対局日、開始日時、先手、後手、手合割、持ち時間、終了日時などの対局情報が表示されます。駒落ちの対局では、先手・後手の代わりに下手・上手と表示します(駒落ちの表記)。
「内容」をダブルクリックすると編集できます。入力を確定(Enter)すると棋譜に入り、棋譜を保存するときにファイルにも書き込まれます。
対局情報:対局情報の表示
分岐ツリータブでは本譜だけではなく分岐の指し手も表示されます。対局中に「待った」で手を戻して別の手を指すと、実際に指した手順が本譜になり、戻した手順は分岐として残ります。
途中の局面から指し継ぐときは、棋譜でその局面を選び、対局ダイアログの開始局面を「現在の局面」にして対局してください。その指し手が分岐として記録されます。棋譜で「中断」の手を選んで始めたときは、分岐を作らずにその手順の続きとして記録します。投了などほかの終局手を選んで始めたときは、その直前の局面から指し継ぎます。
読み込んだ棋譜の途中から対局したときは、対局者や手合割などの対局情報は元の棋譜のまま残り、今回の対局者・開始日時・持ち時間は分岐の最初の手のコメントとして記録されます。消費時間の累計も、棋譜上の同じ側の累計から続けて数えます。
対局していないときは、盤上で駒を動かして変化を加えることもできます(分岐ツリーを参照)。
分岐ツリー:5手目に「待った」で取り消した手順、7手目に6手目から指し継いだ対局の手順が分岐として残る
対局中は千日手を自動で判定します。同じ局面(盤面・持駒・手番がすべて同じ)が4回現れると千日手が成立し、引き分けで終局します。同じ局面を繰り返す間、一方がすべての手で王手をかけていた場合は連続王手の千日手となり、王手をかけ続けた側の反則負けです。
対局ダイアログで設定した「最大手数」に達したときは、持将棋(引き分け)で終局します。いずれも結果が「対局終了」のメッセージで表示され、棋譜の最後に「千日手」「持将棋」と記録されます。連続王手の千日手は棋譜の形式に専用の言葉がないため、王手を続けた側の反則として「反則勝ち」または「反則負け」と記録します。KIF・CSA などどの形式で保存しても勝敗が残ります。これらの判定は人間対エンジン・エンジン同士・人間同士の対局で行います。CSA通信対局ではサーバーの判定に従います。
「表示」→「指せるマスを表示」がオンのとき(初期設定はオン)、手番側の駒をクリックすると、その駒を指せるマスが青く表示されます。駒台の持駒をクリックしたときは、打てるマスが表示されます。表示されるのは反則にならない手だけで、駒を取る手や成れる手も含みます。成るか成らないかは、移動先をクリックしたあとに選びます。
対局中は人間の手番で表示され、対局していないときに盤上で駒を動かすときや、詰将棋対局でも表示されます。オン・オフは保存され、次に起動したときも同じ設定になります。
「対局」→「中断」(ツールバーにもあります)で対局を中断すると、棋譜の最後に「中断」と記録され、エンジンは停止します。対局終了のメッセージは表示されず、棋譜の自動保存も行いません。連続対局の途中で中断したときは、次の対局は始まりません。
「対局」→「再開」を押すと、中断した対局の続きをすぐに始めます。対局ダイアログは開かず、中断したときの局面と手番、対局者、持ち時間の設定、両者の残り時間をそのまま引き継ぎます。エンジンを使う対局では、エンジンを起動し直して続けます。棋譜の「中断」は取り除かれ、同じ手順の続きとして記録されます。中断をはさんだ手の消費時間は、中断の前と後を合わせて数えます。棋譜でほかの手を表示していても、中断した局面に戻って再開します。
再開できるのは、アプリを終了するまでの間に中断した人間対エンジン・エンジン同士・人間同士の対局です。新しい対局を始めたとき、棋譜を開いたり新規作成したりしたとき、盤上で駒を動かしたり分岐ツリーで分岐を編集したりして棋譜が変わったとき、局面編集を始めたときは再開できなくなります。CSA通信対局は再開できません。保存した棋譜の続きを指すときは、上の「分岐ツリー」のとおり、棋譜で「中断」の手を選び、開始局面を「現在の局面」にして対局してください。この場合、持ち時間は対局ダイアログの設定から始まります。
駒落ちの対局では、駒を落とす側を「上手」、落とされる側を「下手」と呼びます。上手は後手の側で、先に指します。対局ダイアログでは、「先手/下手」の欄で下手を、「後手/上手」の欄で上手を設定します。
駒落ちの対局では、次の箇所で先手・後手の代わりに下手・上手と表記します。